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RINの書き物置き場。 一部官能物もあるので、18歳未満は見ちゃダメっ!
Posted by - 2017.12.19,Tue
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Posted by RIN - 2007.10.19,Fri

副長の憂鬱~前~

 

この世界が何時の何処かは知らないが、ここにデスクで転寝をしている男がいる。

名前はクルスク=シュテイン(24)

帝国海軍特殊上陸部隊の隊長、若きエリートであるである。因みに階級は中佐。

 

しかしなぜそんなエリート部隊の男が転寝なんかをしているのか?

…答えは単純、「平和」だからだ。

ここ10年ほど、帝国は大規模な上陸を伴う実戦を行っていない。最近お隣の国ときな臭くなっては来ているが、まだまだ戦争までは程遠いだろう。せいぜい、地方領主の反乱程度だ。

 

 

おもいっきり実戦向きの上陸部隊ほど平時において役割のない部隊はない。

故に、訓練&事務仕事の毎日なのだ()

ちなみに今は一日の訓練を終えて、事務仕事の時間のはずなのだが…

 

 

「………っ!……っ佐!、中佐っ!!、起きてください!こらっ!」

そんなクルスクを起こすもの一人…片手で頭をがくがく揺さぶっている。

「・・・?ふぁ~、いててっ!?な、何だよ?エリス?何か起きたのか?折角今美人と寝てる夢を見てたのに」

しぶしぶ起きるクルスク。たたき起こしてるのは副官のエリス=コナー大尉(19)、

若き才媛であり、軍人の一家であるコナー家の末女だ。緋色の瞳と銀の髪を持ち、

濃い緑の軍服を着込んでいる。見るからに堅物そうだ。

しかし、その分厚い軍服の上からでも分かる胸のふくらみは隠しようが無く、今にもボタンを弾き飛ばしそうなほどに生地の下から突き上げている。

 

「中佐ぁ~!今は勤務中です!寝ないでください!」

エリスは手に持っていた書類をデスクに叩きつける。

 

「何これエリス?」

大体50cmくらいの高さはある書類の束。

「今月の訓練の報告書と予算証明書です。明日に経理課に出しますので今日中に記入とサイン、お願いします」

 

ゲンナリとなるクルスク。終わらせる事を考えただけでも頭痛がしそうだ。

 

「いや、いいや。パス!エリス、君がやっといて!」

部隊印と個人の印を引き出しから出して、再び寝る態勢に―はなれなかった。

 

今度はガシッと両手で頭を押さえつけられる。

「中佐ぁ…いま私は二つのことを言いたいのですが…」

どうやらマジ切れモードのご様子

「はぁ、なんだ?言ってみろよ」

 

「一つ、貴方はこの隊の隊長です。訓練だけでなく事務もおやりください。二つ…私の事は大尉か副官、副長とお呼びくださいと言ったはずです…もういい加減、私のことを『エリス』って呼ぶの何回言えばやめてくれるんですかぁぁっ!!」

静から動へ。

ぶんぶん両手を振り回して暴れる。令嬢にしては少々荒っぽいエリスである。 

「うおぉっ!?こらっ、書類が飛び散るっ!?」

飛び散る書類、乱れる机上、揺れる乳房…?

 

っと、その時タイミングよく終業のベルが鳴る。

「おっ!はいっ!今日の仕事終わりぃ~!じゃあねぇ!!」

 

神速のごとく部屋から消えるクルスク。

 

「あ、あんたって人はぁぁぁぁっ!!!」

ひとり残され叫んでいるエリスであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

その晩…クルスクの部屋

律儀に何とか仕事をこなしているクルスク。逃げてしまったとはいえ、やはりあれだけ副官に怒られては仕方ないだろう。

と、そこへ、コンコンとノックが一つ

 

「――はい?」

手を休め答えるクルスク。

「夜分にすいません。私です。」

「え!?ああ、いいよ入って。」

 

ガチャ

 

入ってくるエリス。既に仕事の時間でないにもかかわらずエリスは軍服を着込んでいる。因みにクルスクは普段着だ。

 

「どうした?こんな時間に」

手を動かすクルスク。

「あ、いえ、その、流石に昼間は言い過ぎたかなぁって…思いまして、お手伝いに…」

そう言ったエリスだったが、ちょうどその時に最後の一枚にバンッと判子が押される。

「はい終了」

「あ゛…」

ガバッと机に突っ伏すクルスク。ようやく全ての仕事が終わったようだ。

「終わっちゃいましたとさ」

「――す、すいません…」

おどけてエリスに言う。しかしそこには勿論皮肉が混じっている。

 

「そうかぁ申し訳なく思ってるのかぁ、エリス君はぁ。じゃちょっちこっちに来てくれるかなぁ?」

思いっきり獲物を狙う牡の目のクルスク。

 

「あ~ぁ、それでは私は不要ですか…では、失礼しますね!」

自分の置かれている状況理解し、クルスクを無視して逃げ出そうとするエリス。

しかし、あとドアまで50cmというところで腕をガシッと掴まれた。

 

「ちょいとお待ちよ副長さん?大丈夫。まだ貴方の仕事は残ってるよ?」

そのまま部屋に備え付けのソファーに押し倒される。

「えっ!?ちょっ!中佐っ、隊長駄目で――」

 

 

言葉は最後まで発せられなかった。

「んっ、むぐぅ・・・!?んぅぅ!?んっ、ちゅっ、ちゅぶ…」

 

「最近つれないじゃないか。いいじゃないか、たまにはこうして愛を語らうのも・・・」

 

 

このような―体を求められる―事はエリスにとって初めてではなかった。

副官として配属されてから既に何度も体を求められてきたのだ。

 

 

今まで、それこそ親兄弟にさえ見せたことが無い純潔の体をクルスクに差し出したあの夜から今までに何度抱かれてきたのだろう?

クルスクは決して乱暴なことはしなかったし、自分だけ気持ちよくなるなんてこともしなかった。やさしく初めてのエリスを抱いてくれた。

 

しかし、数え切れないほどの夜をクルスクと過ごすうち、エリスの体は疼くようになってしまった。クルスクから離れられなくなってしまった。

これは何なのか?女の本能で分かった。「クルスクの精が欲しい」と。

 

エリスは堅い女だ。

初めてそれに気がついたとき、エリスは恐怖した。「なんて自分ははしたない女だろう」と。

 

エリスは今まで恋をしたことの無い女だった。故に「好きな男と一緒にいたい、繋がっていたい」という本能的な気持ちを認められなかったのだ。

 

それいらいエリスは公の場はさておいて、出来る限りクルスクとは場を保っておこうと思っていく。その頃からだろう、エリスがクルスクに対して名前で自分を呼ばせないようになったのは。

 

それから三ヶ月。

しかし、こんな夜にクルスクの部屋を訪れた、という事は内心エリスもクルスクを求めていたのかもしれない。いや、限界だったのかもしれない。そしてこうなることを期待していたのかもしれない。

本気で逃げようとすれば、クルスクは逃がしてくれただろう、そうに違いない。

しかしエリスはそうしなかった。ということは…

 

 

 

―――クルスクはエリスの唇を奪う。交わされる唇、顔に触れる手…それが離された時、

まだ銀色の細い橋が二人をつないでいた。

 

副長の憂鬱~中~につづく

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