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RINの書き物置き場。 一部官能物もあるので、18歳未満は見ちゃダメっ!
Posted by - 2017.12.19,Tue
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Posted by RIN - 2012.02.20,Mon
 前(嘘とほんとと意地っ張り12 )

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あ、うん、ごめんなさい。つい問題無いかなぁ…って」

この無警戒さに段々とイライラしてくる。何が問題ないかなぁ、だ。問題大有りだろうがっ!琴姉が変わっちゃったというか、これは昔から変わっていないというか。小さいころならともかく、今はそれなりの警戒心くらい持ってくれ。

「あ~もういいよっ!もう出るからそこ退いててっ!お風呂ありがとうっ!もう寝るからっ!」

「う、うん」

ドア越しの気配が無くなる。まったくあんなに隙があるから変な男と付き合っちゃうんだろう。そっと風呂場から脱衣所に顔を出して、琴姉が視界にいないことを確認。すばやく着替える…って、あ。

「着替え…」

忘れたと思ったのにしっかりと籠に入っている。

「持ってきてくれてたのか」

少し悪い事をしてしまったかな?

リビングまで戻ると、そこに琴姉はいなかった。可愛らしい字と微妙にポップなイラストで書置きがしてあった。

『ごみ捨てに行ってきます。ついでに明日のお昼ご飯の材料も買ってきますね。雄ちゃんは先に寝ててください、もうお布団敷いてあります…あと、さっきはごめんなさい。』

「寝ててください、か。そういえば俺はどこで寝ればいいんだ?」

2LDKだから、空いてるもう一つの部屋だと思ったんだが…

「…はずれ。布団敷いて無いじゃん」

琴姉が使っていない部屋には本当に何も無い。物置代わりなのか、複数の大きなダンボールがあるだけで布団など敷いていない。クローゼットの中も探してみたけど布団の姿かたちすらない。

 

この部屋でないとすると、他にこのマンションにある部屋は…

 

「ま、まさかね?」

 

当たり

昼間に少しだけ見せてもらった琴姉の部屋。電気がついていないので暗いが、その奥。ベッドの手前にもう一組布団が敷いてある。まさかここで寝ろ、と?

「…勘弁してよ。」

天然なのかなんなのか分からないけど、こりゃ琴姉相当のものだ。確かにこんな事を他の男にしたら、男は一瞬で「落ちる」。琴姉が狙ってるのか素なのか…

「多分、いや間違いなく素だろうね。」

折角敷いてくれたのは悪いけど、移動させてもらおうかな。幸い隣の部屋もしっかりと掃除してあるみたいだし。

「じゃおやすみなさい。」

誰に言うわけでもないけどさ。俺はずっと前から好きなんだぜ琴姉。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「じゃおやすみなさい。」

丁度私がごみ捨てと買い物から戻ってきたタイミングで雄ちゃんも寝ちゃったみたい。今は夜9時30分。まだ寝るには早い時間だけど…仕方ないよね。明日受験だし、疲れてるかもしれないし。

「うん、おやすみなさい」

わずかに聞こえた雄ちゃんの声に返事してリビングに荷物を置く。多分私に言ったんじゃなくて独り言なんだろうけどね。

 

明日は雄ちゃんも朝が早い。お弁当作ってあげなきゃいけないから私も早く寝なきゃね。

さっさとお風呂入って…

「はぁ…」

風呂場で体を洗う。よく考えてみるとさっきまでここで雄ちゃんが裸でいたのよね?雄ちゃんの裸なんて昔見たきりだけど、いまはもっと逞しいんだろうなぁ男の子だもんね。さっきは怒られちゃったし。

ふと私自身の体を見てみる。私も変わった。経験皆無とかはともかく、体つき自体は女っぽくなったと思う。まぁ…

「この胸は疲れるだけだけどね。」

元々遺伝なのか、胸ばかり大きくなるこの体はあまり好きじゃない。可愛い服とかは着れないし肩もこるし、何より男の人からの視線が嫌だ。

「雄ちゃんの視線は全然嫌じゃないんだけどね~」

ハァ、と再びのため息。仕方ないって言っては元も子もないんだけどね。

風呂から上がり、青色のパジャマに着替える。このパジャマは昔からのお気に入り、雄ちゃんから昔もらったものだ。疎遠になる前だからそれこそ中学のころから使ってると思う。

「身長が伸びてないって事なんだけどね」

女性ものの場合、胸の部分に合わせると裾が長くて、裾に合わせると胸が入らない。パジャマなのに胸が苦しいっていうのはやめて欲しい。だからずっとこの男物のパジャマを愛用してる。

それでも最近はボタンを一つ緩めないと厳しくなっちゃってるんだよね。

 

 

「失礼しま~すっと、雄ちゃんもう寝ちゃったかな?」

そっと部屋のドアを開けて入る。起こしちゃかわいそうだしね。

って

「…あれ?いない」

雄ちゃんの姿は無いし布団も無い。空き部屋に移動したのかな?そういえばさっきの「おやすみなさい」って挨拶も隣部屋のほうから聞こえたような気がする。隣部屋はそこまできれいに掃除しきれてなかったんだけどなぁ。

「大丈夫かしら?」

雄ちゃんはアレルギーとか鼻炎とかは持っていないはずだけど、そりゃ心配に決まってる。それに掃除してないとか恥ずかしずぎるし。

 

「おじゃましま~す。あ、いた。」

そっと空き部屋に入る。案の定雄ちゃんは布団に包まって寝ていた。

「可愛らしい寝息立てちゃって…こう見ると変わってないんだけどなぁ…」

ほんと、幸せそうな顔で寝てるよね。

「あ~ぁ、よだれ垂らしてる。」

可愛いし、格好いいし…昔は私の旦那さんになってくれるなんて言ってくれたのになぁ。

「この色男め。このこのっ!」

寝ている雄ちゃんの横に座ってちょんちょんと頬を突いてみる。勿論雄ちゃんを起こさない程度に。

「本当に大好きなんだよ、雄ちゃん」

 

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次(嘘とほんとと意地っ張り14 )

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