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RINの書き物置き場。 一部官能物もあるので、18歳未満は見ちゃダメっ!
Posted by - 2017.09.25,Mon
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Posted by RIN - 2012.05.06,Sun
前(嘘とほんとと意地っ張り13

・・・・・・・・・・

後で考えるとこの時が一番のターニングポイントだったんじゃないかって思うの。うん、もしこの事がなければ私たちの関係はどうなってたのだろう?

一頻り雄ちゃんの頬をぷにぷにして堪能して私も自分の部屋に戻ろうと思ったの。最後に昔みたいに額に軽くキスをして…勿論今じゃ結構勇気は必要だったけど、雄ちゃんは寝てるし、ね?

で、顔を近づけたその瞬間に、雄ちゃんの枕元にあった携帯電話が突然なりだしたのよ。

 

ピリリリリッ!ピリリリリッ!

「ひゃっ!?」

・・・・・・・・・・・

思えばこの時くだらない理由で電話をしてきた悪友に心から感謝をしたいと思う。恐らくこの電話が無ければ琴姉と俺の二人がついていた「嘘」と張っていた「意地」と、そして二人が想っていた「ほんと」の気持ちは分からないままだった可能性が高いからだ。

・・・・・・・・・・・

ピリリリリッ!ピリリリリッ!

「ひゃっ!?」

頭上から電子音が響く。これは俺の携帯の着信音だろう。なんか変な声も混じってたけど、

ぱちりと目を開けてみたらそこには琴姉のドアップ…え?

な・ん・で?起きたばかりの頭では思考が追いつかない。いや、追いつくのかもしれないけど、考えたくない。

「あ…お、おはよう雄ちゃん」

「うん、おはよう琴姉…で、これは何が如何してこうなったのかな?」

何普通に挨拶してるのかな?まだこれ夜だよね?

簡潔明瞭に説明して欲しいところだね。ていうかしろ、して下さい。えぇ!サラサラした髪の毛がね、顔に当たっててくすぐったいんだけどねっ!なんでこんなに俺達は接近してるんでしょうかね。

「あ、う、うん。雄ちゃんがちゃんと寝れてるかなぁ、って思って。」

それで何で顔を近づける必要があるんだろう?いや、そもそも男が寝てるところに入るなよそんな無防備な格好でっ…昔俺があげた古いパジャマをなんで今も使ってるのかとかも気になるけど、とりあえず…

「琴姉」

この人は…

「琴姉、正座。」

「はい?」

「正座っ!すぐに!」

ダメだこの人。このままじゃ琴姉のお母さん達に申し訳なさ過ぎる。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「正座。すぐに!」

雄ちゃんが怒ってる。多分本気で。そ、そこまで怒らせちゃうような事、私やっちゃった?やってないでしょ?

お互い布団の上で正座で向き合う。なんなのかしらこの構図は。

「琴姉…」

「は、はい!?」

「まさかと思うけどさ、その、まさか、まさかブラジャー着けてないとか言わないよね?」

いきなり何を聞いてくるんだこの雄ちゃんは…女の子に聞くことかな、それ?

「いや、そ、それを答えてどうなるのかな?」

「良いから答えるっ!!」

うわ、そんな大きな声出さないでよっ。ご近所迷惑になっちゃうじゃない。

「つ、着けてないわよ。着けたままじゃ苦しいもん。…別に私と雄ちゃんじゃない。そこまで気にしなくても…問題ないでしょ?」

だって雄ちゃんだもん。いくら大きくなって男の人になったって言っても、雄ちゃんの本質は変わってないわけで、それは私にとって愛おしい雄ちゃんなわけで…

別に他の男の人とかじゃないし。いたらこんな格好…そもそも他の男の人を部屋に上げるとか…寝顔を覗くとか、旦那さんじゃないんだからありえないって!!

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

「つ、着けてないわよ。着けたままじゃ苦しいもん。…別に私と雄ちゃんじゃない。そこまで気にしなくても…問題ないでしょ?」

 

「問題っ…て」

唖然とした。所詮は俺のことを弟と思って接しているだけなのか、それとも誰にでもこういう振る舞いをしてしまうのか。後者だと思う。

 

「琴姉…やっぱり琴姉は変わったよ。いくら昔から微妙に天然でも、こういう事を平気でする人じゃなかったよ。」

いや、認めたくなかっただけなのかもしれない。琴姉が大学に入ってどんどんと変わって行ってしまう事を。どんどん俺を置いていってしまうことを。どす黒い感情が腹の奥からどんどんと溢れ出てくる。イライラがどんどん募る。

「…そんなんだから琴姉はすぐに悪い男にだまされてホイホイとラブホテルとか行っちゃうんだろ?」

だから、ついつい余計な事まで口走ってしまう。これだからガキなんだよ俺は。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「…そんなんだから琴姉はすぐに悪い男にだまされてホイホイとラブホテルとか行っちゃうんだろ?」

な、何を雄ちゃんは言っているのだろう?らぶほてる?悪い男?何の話よ?少なくとも私はそんな変な男について行ったことなんて無いのに。何勝手に決め付けてるのよっ、雄ちゃん相手でも流石にあったま来たっ!

 

「しっつれいねぇっ!私だってそこの所の分別くらい付きますよぉだっ!大体何よラブホテルってぇ!ベッドが回転するのっ?キラキラしてるのっ?そんな所一回も行った事ないわよ!」

私にとって、ラブホテルなんかドラマか小説の中の世界よっ!雄ちゃんでしょそういう所の常連さんは!

「あぁそうかい。じゃあ部屋でズッコンバッコンかいっ!そうだよ!男が誘われてるって思ったらねぇっ、どうなるかなんて琴姉のほうがよく分かってるでしょうが!琴姉は自分の魅力に気づいてないのかよっ!そんなわけねえよなっ!?」

な、な、なんてはしたないっ!雄ちゃんがそんな変態さんだなんて、いえ、そういえば雄ちゃんは毎日女の子を取っ換え引っ換えしてたんだっけ。そんな人と私を一緒にしないで欲しい。私は雄ちゃん一筋なのに。

「そ、そんなわけなくない、あれ?そんな訳ない?違う、そんな訳ある…でしょっ?今まで男の人とか部屋に上げたこと無いしっ!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「嘘だぁっ!」

じゃああのメールは何だというのだ。送ってくるたびに過激な性体験を読まされるこっちの身にもなれって物だ。あんだけ送ってきて今更純情ぶるなんて、な。

・・・・・・・・

「嘘じゃないっ!知らないわよそんな事っ!男の人の、ア、アレなんて雄ちゃんのしか見たこと無いわよ!」

最後に雄ちゃんとお風呂に一緒に入った小学5年生の時だ。象さんというかお稲荷さんだった。今は…どうなってるんだろう?亀さん?

・・・・・・・・

「はぁ?カマトトぶってもだめだぜ琴姉!数ヶ月前なんて男を取っ換え引っ換えだったんだろう?」

最後のほうのメールなんて酷かった。何せ琴姉が数人の男を相手取って女王様プレイとか、卑猥な刺青を彫られてピアスも全身に穴をあけられ、大学のトイレに放置とか…読んでるだけで涙が出てきたものだ。…ん?刺青とかピアスの跡なんて琴姉にあったか?

・・・・・・・・・・・・

「だから違うって言ってるじゃない!そもそも彼氏なんて今まで一人もいないわよ!!男の人を部屋に上げたこともないし、ホテルなんか行ったこともない!!」

当たり前じゃない。雄ちゃん以外の男の人と手だって繋いだことないのに。なんで分からないのよっ!

 

「彼女を取っ換え引っ換えは雄ちゃんのほうでしょうがっ!」

相手の子を妊娠させちゃったってっ!

・・・・・・・・・・

 

「はぁ?俺だって彼女なんていねえよ!」

いたこともねえよっ!琴姉以外に好きになった女もいねえっ!

 

「「今は」でしょっ!」

「「今までも」だよあばずれ野郎っ!どうせ俺はドーテーですよだっ!」

「野郎じゃないもん、私処女だもんっ!!っこの頑固者!…え?」

「そういう問題じゃないだろっ!このあばずれっ!……は?」

 

琴姉の表情が固まる。多分おれ自身の表情も固まってるだろう。二人の時が止まった。完全に止まった。琴姉の言葉を俺の脳みそが正しく認識できていない。

「「・・・・・」」

「ちょっと待とう」

「ええ、ちょっと待ちましょうか?」

「琴姉?今なんて言った?」

俺の耳が壊れていなければ、琴姉はとんでも無いことを言った気がする。処女?

 

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